日傘を選び方のポイントはいくつかありますが、最も重要なのが「遮光率」です。商品をチェックしてみると、「完全遮光」「100％」「99％以上」「一級遮光」「99.99%」などと表記されています。多くの方は、効果が高そうな「完全」や「100％」と記載されているものを選びがちですが、実は効果が保証されている商品は「99％以上」「一級遮光」「99.99%」のほうなのです。つまり、遮光性能として100％を誇る日傘は、正式には存在しないということになります。
性能について最も信頼がおけるのは、日本洋傘振興協議会がJIS規格基準に基づき定めた商品です。その基準では、遮光率99％以上の日傘を「遮光傘」、99.99％以上の日傘を「一級遮光傘」と呼んでいます。よって、日傘の選び方としては「一級遮光」や「99.99％」と表記されているものが信頼性が高いとされています。では、完全と謳っているのは何なのかということですが、メーカーが独自の基準で定めた商品になります。
もちろん実験結果に基づくものであればいいのですが、言葉だけで判断できるものではありません。これまで一級遮光の傘でも消費者にアピールするために完全という言葉を使うケースがありましたが、日本洋傘振興協議会は消費者に誤解を与えないよう表記には注意するよう求めています。消費者が正しい知識を持つことで、誤った表記も少なくなり、スムーズな選び方もできるようになるでしょう。