進歩が止まっている製品として折りたたみ傘があります。数十年前に骨組みの組み立て折りたたみ傘が登場し、普及しました。しかしそれの最強すぎたのか、ほとんどそのままのものが現在でも使われています。折りたたみ傘というのはビジネスマンにとって必須のツールで、外に出るのですから雨に降られることも当然です。
濡れてしまっては後が面倒なので傘が必要ですが、あのサイズのものを持ち歩くのは邪魔すぎて、ちょっと店に入るだけで手間が増えるストレスの元となります。特に風に強い最強のものは骨組みも頑丈で、その代わり重く大きくなってしまうからです。そこで折りたたみ傘の出番ですが、こちらも完全な商品とは言えません。なにより畳むのが面倒で、片手で全部出来ないのが問題でしょう。
また、最強硬度はほぼ不可能であり、台風などの強風には太刀打ち出来ません。一部で自動開閉などは登場しているものの、どんな風にも負けない硬さは実現していませんし濡れていた場合そのままカバンに入れられないというデメリットはそのままです。ここで誰かが完璧な折りたたみシステムを開発出来れば、世の中を席巻出来るでしょう。それが出来ないからこそ、昔ながらのものがずっと使われているのため、無理なのかもしれません。
一年中雨に降られている訳ではないのが、開発の進まない理由かもしれませんが、それはそれで幸福な事でもあります。異常気象でもっと雨が増えて来たなら、自然に発明が生まれるはずです。